西山山麓火口散策路(南口より)

西山山麓火口散策路図(南口)

こんにちは。よーつんです。

洞爺湖にある有珠山には火口散策路があるのをご存じですか。

2000年の噴火の際にできた火口をめぐることができる散策路です。

今回は西山山麓火口散策路を南口から入って第二展望台までを散策してきました。

西山山麓火口散策路図(南口)
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散策路は2つ

西山山麓火口散策路と金比羅火口災害遺構散策路の二つの散策路があります。

どちらも散策路の途中には噴火の際に隆起した道路や被害に遭った建物がそのまま残っていて自然の脅威を感じることができます。

2000年の噴火時は、地元住民の避難が既に完了していたため、直接的な人命の被害はありませんでしたので、安心してご覧いただけると思います。

金比羅火口災害遺構散策路は周遊できますが、西山山麓火口散策路は北口から南口まで行って戻ってこなくてはいけない道となっています(片道約1.6㎞)。

私は以前、北口から入って散策したことがあるのですが、第1展望台まででギブアップ。それで今回は南口から入ってみることにしました。

散策路は基本噴火時のままなので、足場が悪いところがかなりあります。

散策をするときは歩きやすい履物で散策をお願いします。

西山山麓火口散策路利用注意書き

西山山麓火口散策路南口

こちらの南口は旧虻田町の住宅街にほど近い場所に位置しています。

入口には旧とうやこ幼稚園があり、被災したままの状況となっています。

旧とうやこ幼稚園説明
園内滑り台

奥に見えるのが幼稚園舎です。

園庭内にも入ることができます。

植生回復観察エリア看板

園庭内には植生回復観察エリアがあり、噴火後に植物がどのように増殖するのかを観察できるようになっています。

路上状況

こちらは幼稚園舎から火口へ向かう道です。

まだ道の体をなしていますが、上へ向かうほどに道が途切れていきます。

もう少し上っていくとゆがんだ住宅や被災したお菓子工場なんかが見えてきます。

この時期は木々がまだ生い茂っていないため、第2展望台からは羊蹄山もみることができました。

あれから24年

2000年の噴火からちょうど丸24年が経過しました。

災害時の様子をそのまま残してはいるものの、建物なんかは、経年劣化で傷んでしまっている箇所があったり、草木も生えてきたりして、当時とは少しずつ様子が変わってきているように思います。

自然の脅威を感じるというのも大事かもしれませんが、これからは自然の回復力を併せて感じられる場所になっていくのではないかと感じました。